住宅ローンは長期間支払いの続くローンです。
自分の収入の範囲で払えると思った住宅ローンでも、返済中に病気や事故、失業など予測できない困難が襲いローンの支払いが難しくなる可能性は誰にでもあるのです。
まずは一刻も早く自身の状況を判断して冷静に対策を考えることが大切です。その場しのぎでクレジットなどで借り入れをすることは事態を悪化させますのでやめましょう。
住宅ローンの支払いが厳しくなった時の対処法
①家計を見直す
家計の支出の中に不必要な支払いや必要以上に高い支払いとなっているものがあるかもしれません。
具体的には通信費や娯楽費、娯楽費など支出を抑えることで、家計の負担が思ったより軽くなることもあります。
②銀行に自分の収入や財産状況を説明し支払条件について相談します。
ホームページの最下層の分かりにくいところにあることが多いですが、各銀行には住宅ローンの返済が難しくなった場合の「返済条件の変更」に関する相談窓口があります。
全ての状況で条件変更に応じてもらえるわけではありませんが、返済条件を変更して一時的に利息のみの支払いにする、返済期間を延長して月々の返済額を少なくするなどの対応ができる場合があります。
③どうしても返済のメドがたたないなら自宅の売却を
上記の①②対応をしても返済のメドがたたないのなら、残念ながら自宅を売却するのが現実的な方法です。
住宅ローンの滞納が続くと抵当権を設定している金融機関は競売手続きを開始します。
競売で売却となった場合でも、残債を返済する義務がなくなることはなく、債務者は返済計画を作成しなければいけません。
競売での落札価格は市場価格の50~80%程度となりますので、金融機関の同意を得て任意売却※をする方法がより残債務を少なくすることができます。
※債権者(住宅ローンを借りている金融機関)の許可を得て、一般市場で不動産を売却すること
任意売却は金融機関との交渉が必要となりますので、ある程度まだ時間的に余裕があるうちから交渉をスタートさせなければなりません。
競売で自宅を失わないために早めの対処が必要
住宅ローンの支払いが厳しくなったら、まずは金融機関に相談し返済額を減らす方法を検討しましょう。
任意売却も選択肢のひとつです。
競売で自宅を失わないためにもそのまま放置するのは絶対にやめましょう。
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不動産業務歴20年のファイナンシャルプランナー(AFP)
宅地建物取引士・不動産コンサルティングマスター・賃貸不動産経営管理士・住宅ローンアドバイザー・2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
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