新しいNISAの改正ポイントを解説

新旧NISAの概要

株式や投資信託などの金融商品に投資すると、受け取った配当・分配金、売却したときの利益に対して20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。

NISAとは、NISA口座内で毎年一定額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益にかかる税金が非課税になる制度です。

NISAにはNISA,つみたてNISA,ジュニアNISAの3種類があります。

NISAでは、持てる口座が一人一口座と決まっているため、3種類のどれを持つか選択する必要があります。

なお、2020年度制度改正において、ジュニアNISAについては、新規の口座開設が2023年までとされ、2024年以降は新規購入ができないこととされました。

また、令和5年度税制改正の大綱等において、2024年以降のNISA制度の抜本的拡充・恒久化の方針が示されました。

(2023年まで)NISAつみたてNISAジュニアNISA
利用できる人日本在住の20歳以上の人日本在住の20歳以上の人日本在住の0~19歳の未成年者
非課税対象株式・投資信託など長期・積立・分散投資に適した投資信託株式・投資信託など
非課税枠年間120万円年間40万円年間80万円
非課税期間投資した年から最長5年投資した年から最長20年投資した年から最長5年間
運用方法通常買付・積立投資積立投資通常買付・積立投資
資金の払い出しいつでも可いつでも可18歳までは原則不可

※ジュニアNISAの運用・管理は、子どもや孫に代わって親・祖父母などの親権者等が行う

(2024年から)つみたて投資枠成長投資枠
年間投資額120万円240万円
非課税保有期間無期限無期限
非課税保有限度額1,800万円1,200万円
※つみたて投資枠とあわせて1,800万円
口座開設期間恒久化恒久化
投資対象商品長期・積立・分散投資に適した投資信託上場株式・投資信託など
新しいNISA制度の概要

新しいNISAへの変更点

  • 非課税保有期間の無期限化
  • 口座開設期間の恒久化
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になった
  • 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能。)
  • 非課税保有限度額は全体で1,800万円(成長投資枠は1,200万円、資産を売却した場合、翌年以降に枠の再利用が可能。)

2024年から「新しいNISA」が始まることになり、これまでの「NISA」「つみたてNISA]は2023年で終了することになります。

2023年までに積立てた分は、購入時から一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間、そのまま非課税で保有可能で売却も自由です。

現行のNISAを利用している人については、新制度開始時に新しいNISA口座が自動的に開設されるなど、手続きは簡略化されています。

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投稿者プロフィール

ykfp
不動産業務歴20年のファイナンシャルプランナー(AFP)
宅地建物取引士・不動産コンサルティングマスター・賃貸不動産経営管理士・住宅ローンアドバイザー・2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

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